行政法 第303問
教材: 行政法②
司法試験 H22 第38問
論点: 損失補償
問題
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損失補償に関する次のアからエまでの各記述について、それぞれ正しい場合には1を、誤っている場合には2を選びなさい。
公式解答
2212
正誤・解説
p1 /
収用事業として整備された道路が供用され、通行車両による騒音や振動などで、沿道住民が特別の犠牲を負った場合には、最高裁判例によれば、当該住民に対する損失補償が必要である。
最高裁は、道路の騒音・振動等で沿道住民が受忍限度を超える被害を受けても、直ちに損失補償ではなく、違法性の問題として損害賠償の余地を認めたと説明されている。
p2 /
予防接種により重篤な後遺障害をもたらす事故が発生した場合には、伝染病から社会を防衛するという公共目的のために特定個人が特別の犠牲を被ったことから、予防接種により被害を受けた者に対して、最高裁は損失補償による救済を認めている。
説明文では、予防接種の事案について最高裁は「国家賠償による救済の余地」を認めたとされ、損失補償を認めたものではないと整理されている。
p3 /
火災の際の消防活動において、消防団長が、延焼のおそれはないが消火のために緊急の必要があるとして建築物を破壊した場合、そのために損害を受けた当該建築物の所有者は、損失補償を請求することができる。
消防法29条2項は損失補償を定めていないが、同条3項は、消火又は延焼防止のため緊急の必要がある場合に土地・工作物等を使用等したときは、損失補償をする旨を明記している。
p4 /
都市計画に用途地域が定められたことにより、土地利用規制を受けることになった者は、都市の整備という公共的利益のために自己の土地所有権に対して特別の犠牲を負うことから、都市計画を定めた地方公共団体に対して損失補償を請求することができる旨の規定が、法律で置かれている。
説明文は、都市計画法上、そのような損失補償を請求できる旨の規定は存在しないとしている。
全体要旨
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