行政法 第39問
教材: 行政法①
司法試験 H22 第24問
論点: 行政裁量
問題
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公式解答
2111
正誤・解説
p1 /
都市計画法に基づいて都市施設の規模、配置等に関する事項を定めるに当たっては、当該都市施設に関する諸般の事情を総合的に考慮した上で、政策的、技術的な見地から判断することが不可欠であるが、このような決定をする行政庁に広範な裁量までは認められていない。
最判は、都市施設の規模・配置等の決定には諸般の事情を総合考慮した政策的・技術的判断が必要であり、行政庁には広範な裁量が認められるとしている。したがって「広範な裁量までは認められていない」は誤り。
p2 /
公立学校の校長が学生に対し原級留置処分又は退学処分を行うかどうかの判断は、校長の合理的な教育的裁量にゆだねられるべきものである。しかし、退学処分は、学生の身分をはく奪する重大な措置であることなどからすると、当該学生を学外に排除することが教育上やむを得ないと認められる場合に限って退学処分を選択すべきであり、その要件の認定にその他の処分の選択に比較して特に慎重な配慮を要するものである。
最判は、校長の処分選択は教育的裁量に委ねられるが、退学処分は特に重大なため、学外排除が教育上やむを得ない場合に限り選択すべきとしている。
p3 /
道路運送法(平成12年法律第86号による改正前のもの)第9条第2項第1号は、運賃の設定及び変更の認可基準の一つとして、「能率的な経営の下における適正な原価を償い、かつ、適正な利益を含むものであること。」との基準を定めているが、その趣旨は、一般旅客自動車運送事業の有する公共性ないし公益性にかんがみ、安定した事業経営の確立を図るとともに、利用者に対するサービスの低下を防止することを目的としたものである。同号の基準は抽象的、概括的なものであり、同基準に適合するか否かは、行政庁の専門技術的な知識経験と公益上の判断を必要とするから、ある程度の裁量的要素があることを否定することはできない。
最判は、当該運賃認可基準は抽象的・概括的で、適合性判断には行政庁の専門技術的知識経験と公益判断が必要なため、一定の裁量的要素があるとしている。
p4 /
地方公務員法第28条所定の分限制度は、公務の能率の維持およびその適正な運営の確保の目的から同条に定めるような処分権限を任命権者に認めるとともに、他方、公務員の身分保障の見地からもこの処分権限を発動しうる場合を限定したものである。このような趣旨・目的に照らし、かつ、同条に掲げる処分事由が被処分者の行動、態度、性格、状態等に関する一定の評価を内容として定められていることを考慮すると、同条に基づく分限処分については、任命権者にある程度の裁量権が認められている。
最判は、分限処分は公務能率と身分保障の調整を目的とし、処分事由も評価的であるため、任命権者に一定の裁量権が認められるとしている。
全体要旨
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