憲法 第431問
教材: 憲法③
司法試験 H21 第12問
論点: 憲法保障
問題
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公式解答
4. イとウ
正誤・解説
p1 /
重大な人権侵害等の国家の正攻に対しては、合法的な救済手段が尽きてもなお抵抗する権利が存在すると考えは、市民革命期に大きな影響力を持つ。 ただし、実定憲法による人権保障のための諸制度が整備された段階では、抵抗権の主たる意義は、立憲主義を支える基本理念であることに求められる。
設問文の記述どおりであり、誤りとはいえない。抵抗権は市民革命期に有力に論じられたが、実定憲法の下では立憲主義を支える理念として位置づけられる。
p2 /
付随的違憲審査制は、個人の権利保護を主たる目的とする私権保障型の憲法裁判制度であり、客観的な憲法秩序の保障を主目的とする抽象的違憲審査制とは制度趣旨が異なる。したがって、付随的違憲審査制の訴訟で主張できるのは、訴訟当事者の権利に限られる。
付随的違憲審査制でも、争点となる法令違憲が当事者の権利利益に結びつく必要はあるが、主張が当事者自身の権利侵害に限られるとはいえない。没収等の第三者の権利侵害が問題となる場合でも違憲主張はありうる。
根拠条文:日本国憲法83条第1項・e-Govで法令を開く日本国憲法29条第1項・e-Govで法令を開く日本国憲法31条・e-Govで法令を開く
日本国憲法83条第1項―現行条文本文
国の財政を処理する権限は、国会の議決に基いて、これを行使しなければならない。
日本国憲法・e-Gov法令APIから取得した現行条文(取得日時: 2026-07-26T23:14:52)
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日本国憲法29条第1項―現行条文本文
財産権は、これを侵してはならない。
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日本国憲法31条―現行条文本文
第三十一条
何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない。
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p3 /
憲法は基本的に国家権力を拘束する規範であるが、国民の中で憲法に敵対的な民意が形成されると、国家権力を遵守させることが困難になる。それゆえ、憲法の基本的価値に反する表現活動等の自由は認めるべきではないとの考え方が成り立ち、日本国憲法もこのような立場を採用している。
日本国憲法21条1項は表現の自由を保障しており、憲法の基本的価値に反するからといって一般的に表現活動を排除する立場は採らない。ドイツ基本法18条前段とは異なる。
根拠条文:日本国憲法21条第1項・e-Govで法令を開く日本国憲法18条・e-Govで法令を開く
日本国憲法21条第1項―現行条文本文
集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
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日本国憲法18条―現行条文本文
第十八条
何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。
又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない。
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p4 /
国家緊急権を肯定する立場によれば、戦争・内乱や大規模な自然災害といった非常事態の際には、国家の存立を維持するために憲法秩序を一時停止することが可能である。ただし、日本国憲法が国家緊急権について規定していないことは、立憲主義に対する例外を認めることへの慎重な姿勢を示している。
設問文の記述どおりであり、誤りとはいえない。日本国憲法は一般的な国家緊急権を明文で設けておらず、緊急時に憲法秩序を停止しうる発想には慎重である。
全体要旨
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