憲法 第302問
教材: 憲法③
予備試験 H30 第9問
論点: 政党に対する寄付
問題
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ア、イ、ウの各記述について、判例の趣旨に照らして正誤を判断する。
公式解答
2. ア○ イ○ ウ×
正誤・解説
p1 /
労働組合は、組合員の経済的地位の向上を本来の目的とする団体であり、その目的のために、組織として支持政党又は候補者の選挙運動を推進すること自体は自由であるが、その政党に寄付する資金の費用負担を組合員に強制することは許されない。
労働組合の協力義務には限界があり、政治活動への関与や政党支持は直ちに許されないわけではないが、組合員に特定政党への寄付負担を強制することまではできない、という判例の趣旨に合う。
p2 /
会社は、法令の規定に従い定款で定められた目的の範囲内において権利を有し、義務を負うところ、会社が特定の政党に政治資金を寄付することも、客観的、抽象的に観察して、会社の社会的役割を果たすためにされたものと認められる限りにおいては、定款所定の目的の範囲内の行為とみることができる。
会社の政治資金寄付は、定款目的に明示がなくても、その寄付が客観的・抽象的に会社の社会的役割の実現に資するものと評価できる限り、目的の範囲内とされ得る、という判例の立場に沿う。
p3 /
税理士会は、税理士の使命及び職責に鑑み、税理士法に基づき設立された強制加入団体であり、その会員には、実質的には脱退の自由が保障されていないが、税理士に係る法令の制定改廃に関する要求を実現するために税理士会として政党に全員を寄付することは、税理士会の目的の範囲内の行為であり、そのために会員から特別会費を徴収する決議も有効である。
税理士会の政治的寄付は、強制加入団体として会員の思想・信条の自由との関係で目的外行為とされる。法令改廃に関する要望実現のためでも、政党への寄付やそのための特別会費徴収は許されない。
全体要旨
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