憲法 第83問
教材: 憲法①
司法試験 H21 第2問
論点: 私人間における人権保障
問題
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公式解答
ア1 / イ1 / ウ2
正誤・解説
A /
国が行政の主体としてでなく私人と対等の立場から私人との間で個々的に締結する私法上の契約は、国の統治行動の場合と同一の基準や観念によってこれを律することはできないのであり、私人間の利益関係の公平な調整を目的とする私法の適用を受けるだけである。
百選百選I166(百選II166)・百選基地訴訟判例の趣旨。国が私人と対等の立場で締結する私法上の契約は、統治行動と同じ基準でなく、私法ルールによる公平な調整として扱う。
B /
大学は学生を規律する包括的権能を有するが、特に、建学の精神に基づく独自の伝統と教育方針を有する私立大学においては、政治活動を目的とする学外の団体に学生が加入することについて届出制あるいは許可制を採ることで、これを規制することも社会通念上不合理なものといえない。
昭和女子大学事件の趣旨。私立大学は建学の精神・教育方針に基づく一定の範囲で学生を規律でき、政治活動目的の学外団体加入について届出制・許可制を採ることも、社会通念上直ちに不合理とはいえない。
C /
企業者は、憲法第22条、第29条等において保障されている経済活動の自由の一環として契約締結の自由を有するから、特定の思想、信条を有する者をそのゆえをもって雇い入れることを拒むことができる。
三菱樹脂事件の趣旨。企業者には採用の自由があるが、だからといって思想・信条を理由に雇入れ拒否が常に当然適法となるわけではなく、関連事項の調査や申告要求まで直ちに違法とはいえない、という整理である。
全体要旨
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