刑法 第393問
教材: 刑法③
プレ-09 没
論点: わいせつ物の意義
問題
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学生AとBは、以下の事例について会話している。後記発言中の①から⑦までの( )内に語句群から適切な語句を入れた場合の組合せとして正しいものを、後記1から7までのうち三つ選びなさい。
【事例】
甲は、自ら開設し、運営していたパソコンネットワークのホストコンピュータのハードディスクにわいせつな画像データを記憶・蔵置させ、不特定多数の者が有償でハードディスクにアクセスして画像データを閲覧できる状態を設定したところ、十数名の者が有償でこの画像データを自分のパソコンにダウンロードして閲覧した。
【発言】
学生A 甲の行為は(①)罪に該当すると思う。この場合、同罪の客体は(②)と考える。
学生B 結論はA君と同じだが、客体は、A君と異なり(③)と考える。同罪は客体として「(④)」と規定しているが、「物」とは民法の定義と同様に(⑤)を指すと考えるべきだ。
学生A しかし、例えば、平成7年の改正前に賭博罪の客体と規定されていた「財物」には財産上の利益を含むと解されていたし、「人」の意義が殺人罪と(⑥)罪で異なるように、法的概念は相対的に考えていいと思う。それ自体おかしい性質のない(③)を「わいせつ物」ということが不自然かつ技術的ではないか。むしろ、(②)自体が(①)罪の客体と考えた方が自然だ。
学生B A君のような考えを押し進めると、例えば、劇場でわいせつな行為・姿態等を観客に見せた事例について、法定刑が低く定められている(⑦)罪ではなく(①)罪として重く処罰されることになりかねず、妥当ではない。
公式解答
(1 / 3 / 7)
正誤・解説
1 /
わいせつ物頒布
語句群の組合せは解答欄に示された正解どおりで、①は「わいせつ物頒布」です。事案はわいせつ画像データを有償で閲覧・ダウンロードさせた点に対応します。
2 /
ハードディスクに記憶・蔵置されたわいせつな画像データ
正解表では②は別の語句です。客体を画像データそのものとみるのではなく、わいせつ物頒布罪の「物」の理解との関係で整理されています。
3 /
ハードディスクに記憶・蔵置されたわいせつな画像データ
正解表では③にこの語句が入ります。会話では、わいせつ物頒布罪の客体とされるものを、ハードディスク内の画像データと捉える立場を前提にしています。
4 /
物
正解表では④ではありません。本文では「同罪は客体として『(④)』と規定している」とありますが、正解組合せは別の語句を選ぶ形です。
6 /
傷害致死
正解表では⑥ではありません。本文では「人」の意義が殺人罪と(⑥)罪で異なる例を挙げていますが、正解組合せは別の番号です。
7 /
公然わいせつ
正解表では⑦に「公然わいせつ」が入ります。劇場でわいせつな行為等を観客に見せる例は、公然わいせつ罪との対比で説明されています。
全体要旨
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