刑法 第322問
教材: 刑法③
司法試験 H25 第18問
論点: 横領の罪
問題
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公式解答
4
正誤・解説
1 /
横領罪の「占有」とは、物に対して事実上の支配力を有する状態をいい、物に対して法律上の支配力を有する状態を含む。
判例は、横領罪の占有を「事実上及び法律上物に対する支配力を有する状態」と解しており、事実上の支配力だけではない。
2 /
株式会社の代表取締役には、同社の所有物について、横領罪の「占有」は認められない。
代表取締役は会社財産を事実上・法律上自由に支配し得る地位にあるとされ、会社の金円等について横領罪の占有が認められ得る。
3 /
横領罪の「物」は、窃盗罪における「財物」と同義であり、不動産は横領罪の客体とはならない。
判例は、不動産についても横領罪の成立を否定していない。売却等による所有権移転行為を含め、不動産も横領罪の客体となり得るとする。
4 /
法人の金員を管理する者が、同法人の金員を支出した場合、同支出が商法その他関係法令に照らして違法であっても、横領罪の「不法領得の意思」が認められないことがある。
判例は、商法等の法令違反があるという一事だけでは、直ちに不法領得の意思を認められないとしている。違法支出の事実のみでは足りない場合がある。
5 /
業務上横領罪の「業務」には、社会生活上の地位に基づいて反復継続して行われる事務であれば、いかなる事務も含まれる。
「業務」は社会生活上の地位に基づく反復継続事務をいうが、他人の物を占有・保管することを内容とするものに限られる。いかなる事務でも含むわけではない。
全体要旨
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