刑法 第279問
教材: 刑法③
司法試験 H25 第4問(改)
論点: 窃盗罪の成否
問題
問題画像

抽出問題文を表示
甲の罪責について判例の立場に従って検討し、甲に窃盗罪が成立する場合には1を、成立しない場合には2を選ぶ。
公式解答
22212
正誤・解説
p1 /
甲は、夜道を歩いていた際、乙が路上で倒れて急死したのを目撃し、乙が死亡しているのを認識した上で、この上着ポケットに入っていた財布を自分のものにしようと考え、これを取り出して自分のかばんにしまった。
乙死亡後の財布取得は、全体として他人の財物に対する占有侵害を観念しにくく、窃盗罪ではなく占有離脱物横領罪となるとするのが判例の立場。
根拠条文:刑法235条・e-Govで法令を開く刑法254条・e-Govで法令を開く
刑法235条―現行条文本文
第二百三十五条 (窃盗)
他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の拘禁刑又は五十万円以下の罰金に処する。
刑法・e-Gov法令APIから取得した現行条文(取得日時: 2026-07-26T23:14:50)
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
刑法254条―現行条文本文
第二百五十四条 (遺失物等横領)
遺失物、漂流物その他占有を離れた他人の物を横領した者は、一年以下の拘禁刑又は十万円以下の罰金若しくは科料に処する。
刑法・e-Gov法令APIから取得した現行条文(取得日時: 2026-07-26T23:14:50)
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
p2 /
甲は、乙を強制的に性交した直後、警察に通報されないよう乙の携帯電話を破壊するため、乙の持っていたかばんから、乙に気付かれないうちに乙の携帯電話を取り出してその場で破壊した。
不法に領得する意思がなく、単なる毀棄・隠匿の意思にとどまるため、窃盗罪は成立しないとするのが判例の立場。
p3 /
甲は、自然湖であるA湖内で、同湖の一部を区切って錦鯉を養殖している乙のいけすから逃げ出した錦鯉20匹を発見し、乙が養殖していた錦鯉であると認識しながら、これを自分のものにするため捕獲し、第三者に売却した。
逃げ出した養殖魚でも、なお飼養者の事実上の支配が及ぶ限り他人の占有が認められ、これを自己のものにする行為は窃盗罪となるとする判例の立場。
p4 /
甲は、乙から鍵の掛かった乙の手提げ金庫を預かって保管していたが、同金庫の在中物を自分のものにしようと考え、同金庫を破壊し、中に入っていた乙の宝石を取り出し、第三者に売却した。
預かって保管中の金庫内の宝石は他人の占有に属し、金庫を破壊して取り出して売却する行為は、窃盗罪の成立が肯定されるとする判例の立場。
根拠条文:刑法253条・e-Govで法令を開く
刑法253条―現行条文本文
第二百五十三条 (業務上横領)
業務上自己の占有する他人の物を横領した者は、十年以下の拘禁刑に処する。
刑法・e-Gov法令APIから取得した現行条文(取得日時: 2026-07-26T23:14:50)
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
p5 /
甲は、A駅行きの満員電車に乗っていた際、隣の席に座っていた乙がかばんを忘れたままB駅で下車したのを目撃し、このかばんとその中身を自分のものにしようと考え、次のC駅でこのかばんを持って下車し、自宅に持ち帰った。
車内に置き去りの遺留品については、判例は法上直ちに遺失物とはみず、またその占有の帰属関係から窃盗罪ではなく遺失物横領罪等を問題にする立場をとる。
根拠条文:刑法253条・e-Govで法令を開く刑法254条・e-Govで法令を開く
刑法253条―現行条文本文
第二百五十三条 (業務上横領)
業務上自己の占有する他人の物を横領した者は、十年以下の拘禁刑に処する。
刑法・e-Gov法令APIから取得した現行条文(取得日時: 2026-07-26T23:14:50)
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
刑法254条―現行条文本文
第二百五十四条 (遺失物等横領)
遺失物、漂流物その他占有を離れた他人の物を横領した者は、一年以下の拘禁刑又は十万円以下の罰金若しくは科料に処する。
刑法・e-Gov法令APIから取得した現行条文(取得日時: 2026-07-26T23:14:50)
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
全体要旨
解説画像



自己評価
問題時間・解説時間は、 別ページへ移動した時点で確定します。
学習メモ
入力中の内容はこの端末へ自動的に下書き保存されます。 「メモを保存」を押すと改訂履歴へ追加し、 ログイン中はSupabaseへ同期します。
メモの保存履歴
過去版を編集欄へ復元しただけでは下書きです。 「メモを保存」を押すと新しい版として保存されます。