刑法 第188問
教材: 刑法②
司法試験 H18 第12問(改)
論点: 罪数
問題
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公式解答
4. b c f g i
正誤・解説
a /
甲は、乙から全員を恐喝しようと企て、乙に暴行を加えて監禁し、暴行により畏怖している乙を脅迫して金員を交付させた。甲には、監禁罪と恐喝罪が成立し、(a. 両罪は牽連犯である・b. 両罪は併合罪である)。
判例は、監禁が恐喝の手段として行われても、通常は牽連関係にはなく、手段と結果の関係も認めない。したがって併合罪となる。
根拠条文:刑法220条・e-Govで法令を開く刑法249条第1項・e-Govで法令を開く
刑法220条―現行条文本文
第二百二十条 (逮捕及び監禁)
不法に人を逮捕し、又は監禁した者は、三月以上七年以下の拘禁刑に処する。
刑法・e-Gov法令APIから取得した現行条文(取得日時: 2026-07-26T23:14:50)
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刑法249条第1項―現行条文本文
人を恐喝して財物を交付させた者は、十年以下の拘禁刑に処する。
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b /
甲は、無免許で普通乗用自動車を運転中、前方不注視の過失により歩行者乙に傷害を負わせる事故を起こした。甲には、道路交通法の無免許運転の罪と過失運転致傷罪が成立し、(c. 両罪は併合罪である・d. 両罪は観念的競合である)。
判例は、無免許運転と過失運転致傷は、独立の事実を構成し、牽連関係でもなく、観念的競合でもないとする。したがって併合罪である。
c /
甲は、乙の住居に放火してその建物を全焼させたが、さらに、隣接する丙の住居にも燃え移らせてその建物を半焼させた。甲には、(e. 2個の現住建造物等放火罪が成立する・f. 1個の現住建造物等放火罪が成立する)。
判例は、延焼により隣接建物まで焼損した場合でも、同一意思発動に基づく一連の行為として全体を一体的に評価し、1個の現住建造物等放火罪とする。
根拠条文:刑法108条・e-Govで法令を開く
刑法108条―現行条文本文
第百八条 (現住建造物等放火)
放火して、現に人が住居に使用し又は現に人がいる建造物、汽車、電車、艦船又は鉱坑を焼損した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の拘禁刑に処する。
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d /
甲は、通り掛かった乙と丙のうちの乙と肩が触れたことから口論になり、憤激のあまり、その腹部を足で蹴った。この様子を見た丙が文句を言ったので、甲は丙にも憤激し、その顔面をこぶしで殴って傷害を負わせた。甲には、乙に対する暴行罪と丙に対する傷害罪が成立し、(g. 両罪は併合罪である・h. 両罪は包括一罪である)。
判例は、一定期間内に同一の動機から繰り返し暴行し、被害者が異なっても全体として一個の暴行・傷害とみる。したがって包括一罪である。
根拠条文:刑法208条・e-Govで法令を開く刑法204条・e-Govで法令を開く
刑法208条―現行条文本文
第二百八条 (暴行)
暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったときは、二年以下の拘禁刑若しくは三十万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。
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刑法204条―現行条文本文
第二百四条 (傷害)
人の身体を傷害した者は、十五年以下の拘禁刑又は五十万円以下の罰金に処する。
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e /
甲は、一緒にいた乙と丙に同時に殺害する目的で、両名に向けて爆弾1個を投げ付けて爆発させ、両名を死亡させた。甲には、乙に対する殺人罪と丙に対する同罪が成立し、(i. 両罪は観念的競合である・j. 両罪は併合罪である)。
判例は、1個の行為が同時に複数の犯罪構成要件に触れる場合、法的評価を一個として観念的競合とする。爆弾1個の投下で両名を死亡させたので観念的競合である。
根拠条文:刑法54条第1項・e-Govで法令を開く
刑法54条第1項―現行条文本文
一個の行為が二個以上の罪名に触れ、又は犯罪の手段若しくは結果である行為が他の罪名に触れるときは、その最も重い刑により処断する。
刑法・e-Gov法令APIから取得した現行条文(取得日時: 2026-07-26T23:14:50)
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全体要旨
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