民事訴訟法 第69問
教材: 民事訴訟法①
司法試験 H18 第70問(改)
論点: 時効の完成猶予
問題
問題画像

抽出問題文を表示
Aは、Bに対し、金銭債権(以下「甲債権」という。)を有している。この事例に関する次の1から4までの記述のうち、判例の趣旨に照らし誤っているものを2個選びなさい。
公式解答
正解 / 1 / 2
正誤・解説
p1 /
Bが、甲債権の存在につきAとB間に争いがあるとして、Aに対して甲債権に係る債務の不存在の確認を求める訴えを提起した場合、当該訴えが提起された時点で、甲債権の消滅時効は完成猶予される。
民法147条1項1号は「裁判上の請求」による完成猶予を予定するが、判例は、相手方が債権不存在確認を求める訴えを出しただけでは、債権者側の権利行使としての完成猶予は生じないとする。
根拠条文:民法147条第1項・e-Govで法令を開く民法147条第1項第1号・e-Govで法令を開く民法147条・e-Govで法令を開く
民法147条第1項―現行条文本文
次に掲げる事由がある場合には、その事由が終了する(確定判決又は確定判決と同一の効力を有するものによって権利が確定することなくその事由が終了した場合にあっては、その終了の時から六箇月を経過する)までの間は、時効は、完成しない。
一 裁判上の請求
二 支払督促
三 民事訴訟法第二百七十五条第一項の和解又は民事調停法(昭和二十六年法律第二百二十二号)若しくは家事事件手続法(平成二十三年法律第五十二号)による調停
四 破産手続参加、再生手続参加又は更生手続参加
民法・e-Gov法令APIから取得した現行条文(取得日時: 2026-07-26T23:14:46)
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
民法147条第1項第1号―現行条文本文
一 裁判上の請求
民法・e-Gov法令APIから取得した現行条文(取得日時: 2026-07-26T23:14:46)
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
民法147条―現行条文本文
第百四十七条 (裁判上の請求等による時効の完成猶予及び更新)
次に掲げる事由がある場合には、その事由が終了する(確定判決又は確定判決と同一の効力を有するものによって権利が確定することなくその事由が終了した場合にあっては、その終了の時から六箇月を経過する)までの間は、時効は、完成しない。
一 裁判上の請求
二 支払督促
三 民事訴訟法第二百七十五条第一項の和解又は民事調停法(昭和二十六年法律第二百二十二号)若しくは家事事件手続法(平成二十三年法律第五十二号)による調停
四 破産手続参加、再生手続参加又は更生手続参加
前項の場合において、確定判決又は確定判決と同一の効力を有するものによって権利が確定したときは、時効は、同項各号に掲げる事由が終了した時から新たにその進行を始める。
民法・e-Gov法令APIから取得した現行条文(取得日時: 2026-07-26T23:14:46)
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
p2 /
Aが動産の上に甲債権を担保するための留置権を有しており、Bからの当該動産の引渡請求訴訟においてAが留置権の抗弁を主張した場合でも、その後に甲債権の消滅時効期間が経過すれば、Bは、当該訴訟において、同債権の時効消滅を主張することができる。
留置権の行使は債権の消滅時効の進行を妨げない(民法300条)。もっとも、判例は、留置権の抗弁を主張している間は相手方訴訟係属中の時効中断・完成猶予の効果が及ぶとして、時効完成後に直ちに時効消滅を主張できるとはしない。
根拠条文:民法300条・e-Govで法令を開く
民法300条―現行条文本文
第三百条 (留置権の行使と債権の消滅時効)
留置権の行使は、債権の消滅時効の進行を妨げない。
民法・e-Gov法令APIから取得した現行条文(取得日時: 2026-07-26T23:14:46)
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
p3 /
AがBに対して甲債権以外の債権に基づいて訴えを提起した後、甲債権に基づく金銭の支払請求を追加する旨の請求の変更を行ったときは、請求の変更の書面が裁判所に提出された時に、甲債権の消滅時効は完成猶予される。
請求の変更は書面でしなければならず、訴え提起後に甲債権の支払請求を追加する請求変更書面が提出された時に、裁判上の請求として完成猶予の効果が生じる。
根拠条文:民法143条第2項・e-Govで法令を開く民法147条・e-Govで法令を開く
民法143条第2項―現行条文本文
週、月又は年の初めから期間を起算しないときは、その期間は、最後の週、月又は年においてその起算日に応当する日の前日に満了する。
ただし、月又は年によって期間を定めた場合において、最後の月に応当する日がないときは、その月の末日に満了する。
民法・e-Gov法令APIから取得した現行条文(取得日時: 2026-07-26T23:14:46)
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
民法147条―現行条文本文
第百四十七条 (裁判上の請求等による時効の完成猶予及び更新)
次に掲げる事由がある場合には、その事由が終了する(確定判決又は確定判決と同一の効力を有するものによって権利が確定することなくその事由が終了した場合にあっては、その終了の時から六箇月を経過する)までの間は、時効は、完成しない。
一 裁判上の請求
二 支払督促
三 民事訴訟法第二百七十五条第一項の和解又は民事調停法(昭和二十六年法律第二百二十二号)若しくは家事事件手続法(平成二十三年法律第五十二号)による調停
四 破産手続参加、再生手続参加又は更生手続参加
前項の場合において、確定判決又は確定判決と同一の効力を有するものによって権利が確定したときは、時効は、同項各号に掲げる事由が終了した時から新たにその進行を始める。
民法・e-Gov法令APIから取得した現行条文(取得日時: 2026-07-26T23:14:46)
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
p4 /
AのBに対する甲債権に基づく金銭の支払請求訴訟が二重に係属し、別個に審理されていた場合において、その後、その口頭弁論が併合され、前訴を維持する必要がなくなったとして、Aが前訴を取り下げ、後訴を追行するときは、前訴の提起によって生じた甲債権の消滅時効の完成猶予の効果は消滅しない。
前訴提起による時効中断・完成猶予は、後訴でその請求が維持されている限り失われないとする判例の考え方による。前訴を取り下げても、後訴で同じ請求を追行していれば効果は継続する。
根拠条文:民法150条第1項・e-Govで法令を開く
民法150条第1項―現行条文本文
催告があったときは、その時から六箇月を経過するまでの間は、時効は、完成しない。
民法・e-Gov法令APIから取得した現行条文(取得日時: 2026-07-26T23:14:46)
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
ローカル法令全文で確認 / e-Govで現行法令を確認
過去問出題時点の旧条文と異なる場合があります。
全体要旨
解説画像


自己評価
問題時間・解説時間は、 別ページへ移動した時点で確定します。
学習メモ
入力中の内容はこの端末へ自動的に下書き保存されます。 「メモを保存」を押すと改訂履歴へ追加し、 ログイン中はSupabaseへ同期します。
メモの保存履歴
過去版を編集欄へ復元しただけでは下書きです。 「メモを保存」を押すと新しい版として保存されます。