刑法 第59問
教材: 刑法①
予備試験 H26 第5問
論点: 過失
問題
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【見解】
A説:過失の本質は、意思を緊張させたならば結果発生を予見することが可能であったにもかかわらず、これを予見しなかったことにある。
B説:過失の本質は、社会生活上必要な注意を守らないで、結果回避のための適切な措置を採らなかったことにある。
【記述】
1.A説の立場からは、いわゆる信頼の原則は、予見可能性が否定される場合の一部を類型化したものと理解することができる。
2.B説は、過失犯は、行為の責任だけでなく、構成要件該当性と違法性においても故意犯と異なるものであると考え方と矛盾しない。
3.A説に対しては、予見可能性のみで過失を認めると、過失犯の処罰範囲が広がりすぎるとの批判がある。
4.B説に対しては、「結果回避のための適切な措置」につき、行政取締法規が定める義務に帰着させることを得ず、刑法上の過失犯が行政取締法規の結果的加重犯となってしまうとの批判がある。
5.A説からは、結果の回避可能性の存在は過失犯の成立において必要ではないことになる。
公式解答
5
正誤・解説
1 /
A説の立場からは、いわゆる信頼の原則は、予見可能性が否定される場合の一部を類型化したものと理解することができる。
正解解説では、1はA説からみて、信頼の原則を予見可能性が否定される場合の類型化として理解できるとしている。
2 /
B説は、過失犯は、行為の責任だけでなく、構成要件該当性と違法性においても故意犯と異なるものであると考え方と矛盾しない。
正解解説では、2はB説の説明として本肢記載のとおりとしている。
3 /
A説に対しては、予見可能性のみで過失を認めると、過失犯の処罰範囲が広がりすぎるとの批判がある。
正解解説では、3はA説への批判として本肢記載のとおりとしている。
4 /
B説に対しては、「結果回避のための適切な措置」につき、行政取締法規が定める義務に帰着させることを得ず、刑法上の過失犯が行政取締法規の結果的加重犯となってしまうとの批判がある。
正解解説では、4はB説に対する批判として本肢記載のとおりとしている。
5 /
A説からは、結果の回避可能性の存在は過失犯の成立において必要ではないことになる。
正解解説では、A説を前提にしても結果の回避可能性がなかった場合は実行行為性又は条件関係が否定されるため、回避可能性は不要とはいえないとしている。
全体要旨
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