刑法 第2問
教材: 刑法①
司法試験 H30 第1問
論点: 刑罰論
問題
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【見解】
A.刑罰の目的は、行為者が将来再び犯罪を行うのを予防することにある。
B.刑罰の目的は、刑罰による威嚇を通して一般人が犯罪を行うのを予防することにある。
C.刑罰は、犯罪を行った者が果たさなければならないしょく罰である。
D.刑罰の目的は、処罰により行為者の行為が犯罪であると公に確認され、これを通じて一般人が犯罪を行うのを予防することにある。
公式解答
3 / 5
正誤・解説
1 /
Aの見解に対しては、軽微な犯罪を行った者であっても、その更生に必要であれば、長期の拘禁刑を科すことが正当化されるおそれがある。
Aは特別予防論。更生重視だが、記述1は更生に必要なら長期拘禁もあり得るという批判で、整合する。
2 /
Bの見解に対しては、刑罰は重ければ重いほどよいという考え方に陥るおそれがあるとの批判が可能である。
Bは一般予防論。威嚇効果を重視するため、刑罰を重くしがちになるとの批判が成り立つ。
3 /
Cの見解は、軽微な犯罪を行った者であっても、一般予防の必要性が高いときはその刑を重くしなければならないとの考え方に親和的である。
Cは絶対的応報刑論で、一般予防の必要性に応じて刑を重くする発想とは結びつかない。
4 /
Cの見解に対しては、犯罪を行った者に対し、その処罰を猶予する余地がなくなるとの批判が可能である。
Cは応報そのものを目的とするため、処罰の猶予や柔軟な調整をしにくいという批判が当たる。
5 /
Dの見解は、自由意思の存在を認めない決定論を前提として初めて成り立つものである。
Dは相対的応報刑論。決定論を前提とするものではなく、刑罰の応報性と予防効果の双方を考える見解である。
全体要旨
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